「自分は、本当はどうしたいんだろう?」
仕事について考える中で、自分なりに「やりたいこと」を言葉にしてみる。
ちゃんと考えて出した答えのはずなのに、なぜかしっくりこない。
間違っているわけではない。
でも、「これだ」とも思えない。
今回ご相談くださったクライアントさんも、そんな感覚を抱えていました。
セッションを受けた目的は、
「自分はどうしたいのか?」を、もっと明確に言語化したい。
ということ。
ところが、対話を重ねながらその「しっくりこなさ」を掘り下げていくと、
意外なところにたどり着きました。
それが、無意識のうちに持っていたかもしれない「お金のブロック」でした。
「やりたいこと」が分からないのではなかった?!
自分のことは、自分が一番よく分かっている。
そう思いがちですが、自分自身のことだからこそ見えにくいものもあります。
今回のクライアントさんも、自分なりに「やりたいこと」を考え、言葉にしていました。
それでも残っていた違和感。
セッションでは、その答えを無理にきれいな言葉に整えるのではなく、
「なぜ、そう思うんだろう?」
「何に引っかかっているんだろう?」
と、その奥にあるものを一緒に見ていきました。
そこで浮かび上がってきたのが、
「もしかすると、自分の中にある“お金に対する無意識の抵抗”が、やりたいことを考えるときにも影響しているのかもしれない」
という気づきでした。
「やりたいことが分からない」と思っていたけれど、そもそも“やりたいことそのもの”だけを考えていても、答えが出なかったのかもしれない。
そうやって視点が一段変わると、これまで説明できなかった「なんとなくモヤっとする」「ザラっとする」という感覚にも、違う見方ができるようになります。
「モヤっ」「ザラっ」を、流さずに見てみる
セッション後、クライアントさんが意識してみようと思ったのが、仕事の中で感じる小さな違和感でした。
何かやりたいこと、やろうとしていることがあって、周りから何かを言われたとき。
その言葉に、
「なんかモヤっとする」
「ちょっとザラっとする」
そんな感覚が生まれたら、すぐに答えを出そうとするのではなく、
「これって、“お金のブロック”が関係していないかな?」
と考えてみる。
自分の中で起きていることを、少し離れたところから眺めてみることにしました。
そしてもう一つ。
仕事上の判断をするときには、「自分にはこういうブロックがあるかもしれない」と自覚したうえで、必要に応じてあえて切り離して考えてみる。
ブロックをすぐになくそうとするのではなく、
「あるかもしれない」と知ったうえで、どう付き合うかを選ぶ。
それだけでも、これまでとは違う判断ができるようになるかもしれません。
自分一人では言葉にできないことがある
今回のセッションで印象的だったのは、最初に求めていたのが「やりたいことの言語化」だったのに、対話を重ねることで、その手前にあるものが見えてきたことです。
自分のことを客観的に見るのが苦手。
頭の中にはいろいろあるのに、うまく言葉にできない。
考えれば考えるほど、何が本音なのか分からなくなってしまう。
でも、本当はちゃんと自分のことを知りたいし、自分の言葉で「私はこうしたい」と言えるようになりたい。
そんなとき、必要なのは「もっと一人で考えること」とは限らないのかもしれません。
誰かとの対話の中で、
自分が何気なく使った言葉を拾ってもらったり、
引っかかっている部分を一緒に眺めてもらったり、
自分では結びつけていなかった点と点をつないでもらったりする。
そうすることで初めて、
「ああ、私が引っかかっていたのは、ここだったのか」
と気づけることがあります。
「自分はどうしたい?」
その答えを無理やりひねり出すのではなく、まだ言葉になっていない自分の感覚を、一緒に紐解いていく。
自分のことを客観視するのが苦手な方や、思っていることをうまく言葉にできないけれど「本当はちゃんと言葉にしたい」と感じている方にこそ、対話を通して自分自身を見つめる時間が、新しい入口になるかもしれません。


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